
日本のドレスシューズとも言うべき草履、雪駄に下駄、それらは基本的にずっと昔から形が変わっていません。
それは一つの完成形なのかもしれませんが、見方を変えれば進化していないような、それらを超えられていないような、
そんな気持ちに掻き立てられて作ったのがKOYAという履き物でした。
それらを超える為には、まず雪駄や下駄が作られるよりもっと昔に戻る必要があると考えました。
それは「裸足」という事だったのですが、幸い裸足でのランニングや登山を日常的に行っている自分にとってはある程度備わっている感覚でした。
そして、材料が進化しただけでは自分が作る意味がないと思っていたので、
基本を構成するパーツに関しては、ずっと昔からある素材を使うようにしました。
材料や素材の進化ではなく、あくまで人としてのアイデアや感性で、
草履を生み出した人と勝負してみたかったのです。
和服にも洋服にも合わせられる履き物であり、あくまでドレスシューズです。